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特典2 状況別声掛け事例集100選
子どもの現在地に合わせて使える、偏食改善の声掛けフレーズ集です。
こんにちは、悠です。
この特典では、子どもの偏食を改善していくための声掛けを、状況別に100個まとめました。
ただ、最初に大切なことをお伝えしておきます。
この資料は、子どもをうまく動かすための魔法のフレーズ集ではありません。
「これを言えば必ず食べる」という言葉を探し続けると、また食卓が苦しくなってしまうんです。
大事なのは、子どもの今いる段階に合った声掛けをすること。
食べる気がまったくない子には、まず興味を作る。
少し気になっている子には、食べたあとの未来を見せる。
食べようか迷っている子には、怖さを小さくする。
一口食べた子には、その一口を良い記憶にする。
少し食べられるようになった子には、自分から続ける理由を育てる。
この順番です。
だから、この声掛け集も5つのステップに分けています。
動画でお話した5STEPと合わせて使ってみてください。
なぜ声掛けだけではなく、食育コミュニケーションなのか
ここで、少しだけ大事な話をさせてください。
子どもの偏食をなんとかしたいと思ったとき、多くの人は料理を変えようとします。
味付けを甘くする。
野菜を細かく刻む。
好きなものに混ぜる。
見た目をかわいくする。
もちろん、それで一時的に食べてくれることもあります。
でも、それだけだと毎回こちらが工夫し続けないといけません。
今日は食べた。
でも、明日は食べない。
また別のレシピを探す。
また声を荒げてしまう。
この繰り返しになるんです。
何が言いたいかというと、
本当に育てたいのは、料理への反応ではなく、子どもの中にある「食べる理由」です。
子どもが、
「これは自分の体を作るものなんだ」
「食べると遊ぶ力になるんだ」
「少しずつ試せば、苦手なものにも近づけるんだ」
と感じられるようになる。
ここまで育つと、親が毎回説得しなくても、子どもが自分で食べ物に向き合いやすくなります。
これが、僕が食育コミュニケーションをやるべきだと考えている理由です。
食育コミュニケーションは、子どもを言葉でコントロールする技術ではありません。
食べ物へのイメージを変えて、嫌な記憶を少しずつ上書きして、食卓の空気を安心できるものにしていく関わり方です。
つまり、今日の一言は、今日の一口だけのためにあるわけではありません。
1年後、子どもが自分で食べるものを選べるようになるための一言です。
この視点を持っているかどうかで、同じ声掛けでもまったく意味が変わります。
だから、この特典を使うときも、
「どう言えば食べさせられるか」
ではなく、
「どう言えば、子どもの食べたい気持ちが育つか」
という目線で見てみてください。
使う前に覚えておいてほしいこと
声掛けの目的は、子どもを説得することではありません。
子どもの中にある「食べたい」「試してみたい」「自分でもできるかも」を育てることです。
なので、同じフレーズでも、親の表情や食卓の空気で届き方が変わります。
焦っているときほど、まず一呼吸置いてください。
そして、今日のゴールを「完食」ではなく「昨日より一歩進むこと」に変えてみてください。
それだけで、声掛けの質がかなり変わります。
STEP1 食べ物を興味の対象に変える声掛け
この段階の子どもは、まだ食べる気がありません。
「食べてみよう」よりも前に、「ちょっと気になる」を作る段階です。
食べ物を食べるものとしてだけ見せず、子どもの好きなこと、遊び、憧れ、生活につなげてあげます。
01
場面:ブロッコリーを見ただけで嫌がる
声掛け:「これ、森みたいな形してるね。小さい恐竜が隠れられそう」
狙い:食べ物ではなく、まず見て楽しむ対象に変える。
02
場面:ピーマンをお皿の端によける
声掛け:「ピーマンって、中が空洞になってるんだよ。小さいお部屋みたいだよね」
狙い:苦いものというイメージから、形への興味にずらす。
03
場面:にんじんを見て「いらない」と言う
声掛け:「今日のにんじん、色がかなり濃いね。オレンジのクレヨンみたい」
狙い:味ではなく、色への反応を引き出す。
04
場面:きのこを見て箸が止まる
声掛け:「このきのこ、かさの形がちょっと傘みたいだね」
狙い:見た目の怖さを観察に変える。
05
場面:魚を見て嫌がる
声掛け:「この魚、海で泳いでたんだよね。どのくらい速く泳いでたんだろう」
狙い:食材の背景に目を向ける。
06
場面:豆腐に興味がない
声掛け:「豆腐って、ぷるぷるしてるね。スプーンで触るとどうなるかな」
狙い:食べる前に、触感への興味を作る。
07
場面:ほうれん草を嫌がる
声掛け:「これ、ポパイが好きそうな緑だね」
狙い:子どもの知っているキャラクターや憧れにつなげる。
08
場面:トマトを警戒している
声掛け:「このトマト、つやつやしてるね。宝石みたいに光ってる」
狙い:警戒を観察に変える。
09
場面:なすを見て嫌がる
声掛け:「なすの紫って、ちょっと特別な色だね。野菜で紫って珍しくない?」
狙い:苦手な見た目を、珍しさとして扱う。
10
場面:食卓についた瞬間に拒否する
声掛け:「今日は食べる前に、どれが一番気になるかだけ教えて」
狙い:食べるプレッシャーを外し、観察から始める。
11
場面:野菜を全部敵のように見る
声掛け:「この中で、一番強そうな野菜ってどれだと思う?」
狙い:遊びの視点で食卓を見る。
12
場面:初めて見る料理を怖がる
声掛け:「初めて見る料理って、ちょっとドキドキするよね。まず名前だけ知ってみる?」
狙い:怖さを否定せず、情報を一つだけ渡す。
13
場面:匂いで嫌がる
声掛け:「匂いが気になったんだね。どんな匂いに感じた?」
狙い:拒否を責めず、感覚の言語化に変える。
14
場面:食べ物で遊び始める
声掛け:「触ってみたくなったんだね。じゃあ、どんな形か一緒に見てみよう」
狙い:遊びを叱る前に、興味の入口として拾う。
15
場面:買い物中に野菜を嫌がる
声掛け:「今日は食べなくていいから、形がおもしろい野菜を1つ探してみよう」
狙い:食卓以外で食べ物への接点を作る。
16
場面:料理前に食材を見せる
声掛け:「この野菜、切ったら中はどんな形だと思う?」
狙い:料理の過程をクイズにして興味を作る。
17
場面:お皿を見てすぐ「無理」と言う
声掛け:「無理って思ったんだね。見た目で一番気になったところはどこ?」
狙い:拒否の理由を具体化する。
18
場面:同じものしか食べない
声掛け:「いつものごはんと、今日のこれ、似てるところあるかな?」
狙い:安心できる食べ物との共通点を探す。
19
場面:野菜を見るだけで顔をしかめる
声掛け:「その顔になるくらい、イヤなイメージがあったんだね」
狙い:まず気持ちを受け止めて、食卓の安全感を作る。
20
場面:まったく関心がない
声掛け:「今日は食べなくてもいいから、この食べ物のことを1つだけ知って終わりにしよう」
狙い:完食ではなく、知ることをゴールにする。
STEP2 食べたあとの未来を先に渡す声掛け
この段階の子どもは、少し気になり始めています。
でも、興味があるだけでは行動にはつながりません。
ここでは、「食べたらどうなるか」を子どもの生活や憧れに合わせて具体的に見せていきます。
21
場面:かけっこが好きな子に野菜を出す
声掛け:「これ食べたら、明日の鬼ごっこで最後まで走る力になるかもね」
狙い:栄養を、子どもの欲しい未来につなげる。
22
場面:運動会前
声掛け:「最後のカーブで足が動くように、今日は体に力を入れておこう」
狙い:未来の場面を具体的に見せる。
23
場面:ヒーローごっこが好き
声掛け:「強いヒーローって、見えないところで体を作ってるんだよね」
狙い:憧れの存在と食べる理由を結びつける。
24
場面:プリンセスが好き
声掛け:「髪がさらさらで、元気に踊れる体って、こういうごはんから作られるんだよ」
狙い:美容ではなく、元気な体のイメージにつなげる。
25
場面:外遊びが好き
声掛け:「これ食べておくと、公園でいっぱい遊んでも疲れにくいかも」
狙い:食べる意味を日常の楽しみに接続する。
26
場面:朝食を嫌がる
声掛け:「朝ごはんが入ると、保育園で遊ぶスイッチが入りやすいよ」
狙い:朝食を一日の準備として伝える。
27
場面:給食が不安
声掛け:「家で少し練習しておくと、給食で出たときにびっくりしにくいかも」
狙い:家庭の一口を、外での安心につなげる。
28
場面:お手伝いが好き
声掛け:「これ食べられたら、次は味見係もお願いしちゃおうかな」
狙い:食べることを役割や成長につなげる。
29
場面:兄弟に憧れている
声掛け:「お兄ちゃんみたいに自分で選べるごはんが増えてきたら、ちょっとかっこいいよね」
狙い:憧れを押しつけず、自分ごとにする。
30
場面:好きなキャラクターがいる
声掛け:「あのキャラクターが元気いっぱいなのって、きっと体を作るごはんも食べてるからだよね」
狙い:好きな世界と食べ物をつなげる。
31
場面:疲れやすい子
声掛け:「これを食べると、夕方まで遊ぶ力を少し貯金できるよ」
狙い:栄養をわかりやすい生活感に変える。
32
場面:なかなか一口に進まない
声掛け:「もし一口いけたら、明日の自分がちょっと楽になるかもね」
狙い:今の一口と未来の自分をつなげる。
33
場面:苦手食材を見つめている
声掛け:「今見てるってことは、体のどこかで気になってるのかもね」
狙い:小さな関心を肯定する。
34
場面:「食べたら何がいいの?」と聞く
声掛け:「あなたが明日も元気に遊ぶための材料になるんだよ」
狙い:難しい栄養説明ではなく、生活に落とす。
35
場面:園や学校で頑張りたいことがある
声掛け:「明日それを頑張るなら、今日のごはんが味方になってくれるよ」
狙い:食べ物を敵ではなく味方にする。
36
場面:好きな遊びの前
声掛け:「このあと楽しく遊ぶために、体に少しエネルギー入れておこう」
狙い:食事を遊びの邪魔ではなく準備に変える。
37
場面:夕飯を面倒くさがる
声掛け:「今食べておくと、寝る前にお腹すいたってなりにくいよ」
狙い:少し先の困りごとをやさしく見せる。
38
場面:食べ物に少し触れた
声掛け:「触れたってことは、もう少し仲良くなれそうな感じあるね」
狙い:行動の変化を未来につなげる。
39
場面:料理を手伝った後
声掛け:「自分で作ったものって、どんな味か知りたくならない?」
狙い:参加した経験を食べる意欲につなげる。
40
場面:興味はあるが食べない
声掛け:「今日食べるかは決めなくていいよ。ただ、食べたらどんな自分になれそうか想像してみよう」
狙い:行動を急がず、未来のイメージを先に育てる。
STEP3 食べようか迷うを支える声掛け
この段階の子どもは、食べようとしています。
でも、怖さもあります。
親から見ると「あと少し」に見えますが、子どもにとっては大きなジャンプです。
ここでは要求を小さくして、挑戦しやすい階段を作ってあげます。
41
場面:箸でつまんだけど戻した
声掛け:「口まで行かなくても、箸で持てたら今日はかなり進んでるよ」
狙い:食べなかったことではなく、近づけたことを見る。
42
場面:口元で止まる
声掛け:「今日は匂いだけ確認してみる?」
狙い:一口の手前に成功を作る。
43
場面:「やっぱ無理」と言う
声掛け:「無理って感じたんだね。じゃあ今日はお皿の端に置いておくだけでもOK」
狙い:逃げ場を作り、挑戦への怖さを下げる。
44
場面:口に入れるのを怖がる
声掛け:「舌にちょんって触れるだけでも大丈夫だよ」
狙い:一口をもっと小さく分解する。
45
場面:トマトを怖がる
声掛け:「まず指で触って、どんな感じか見てみよう」
狙い:触る段階を成功にする。
46
場面:汁が苦手
声掛け:「汁は飲まなくていいから、具だけ見てみる?」
狙い:苦手要素を分けて負担を減らす。
47
場面:混ざった料理を嫌がる
声掛け:「何が入ってるかわからないと怖いよね。1つずつ見てみよう」
狙い:不安の正体を分解する。
48
場面:一口の量が大きくて怖がる
声掛け:「米粒くらいの大きさにしてみようか」
狙い:挑戦のサイズを下げる。
49
場面:噛むのを怖がる
声掛け:「噛まなくても、まず口の中に入れてすぐ出してもいいよ」
狙い:口に入れる経験だけを作る。
50
場面:苦味を警戒する
声掛け:「苦かったらすぐお茶飲んでいいよ」
狙い:失敗しても戻れる安心を渡す。
51
場面:兄弟の前で恥ずかしがる
声掛け:「みんなに見せなくていいよ。小さく試すだけで大丈夫」
狙い:人目のプレッシャーを下げる。
52
場面:親の期待を感じて固まる
声掛け:「食べても食べなくても、試そうとしてるのはちゃんと見てるよ」
狙い:結果より過程を見ていると伝える。
53
場面:一口食べる前に泣きそう
声掛け:「怖い気持ちがあるんだね。じゃあ今日は見るところまでにしようか」
狙い:無理に進めず、安全感を優先する。
54
場面:匂いで止まる
声掛け:「その匂い、強く感じたんだね。少し離して見てみよう」
狙い:感覚の強さを認めて調整する。
55
場面:「まずそう」と言う
声掛け:「まずそうに見えたんだね。どのあたりがそう見えた?」
狙い:否定せず、言葉にしてもらう。
56
場面:一口だけと言うと警戒する
声掛け:「一口じゃなくて、今日はほんの少しだけ確認でいいよ」
狙い:「一口」の重さを軽くする。
57
場面:食べるか迷って長く止まっている
声掛け:「急がなくていいよ。体が準備できたらで大丈夫」
狙い:急かさず、自分で決める余白を作る。
58
場面:前に嫌だった記憶がある
声掛け:「前にイヤだったから、また怖い感じがするんだね」
狙い:過去の記憶を理解してもらえた感覚に変える。
59
場面:食べようとしてやめた
声掛け:「今、食べようとはしてたよね。そこまで行けたのは前進だよ」
狙い:未完了の挑戦も成功として扱う。
60
場面:親もイライラしそう
声掛け:「今日はここまでにしよう。続きはまた今度で大丈夫」
狙い:食卓の空気が悪くなる前に終える。
STEP4 ひと口チャレンジを良い記憶にする声掛け
この段階の子どもは、実際に口へ運び始めています。
ここで大切なのは、大げさに褒めすぎないことです。
食べた瞬間に「じゃあもう一個」と言うと、一口がプレッシャーの記憶になります。
食べた事実と、子どもの感覚を一緒に確認してあげてください。
61
場面:ほんの少しかじった
声掛け:「今、自分で一口いけたね」
狙い:評価ではなく、事実を確認する。
62
場面:食べたあと顔をしかめた
声掛け:「ちょっと苦かった?」
狙い:嫌な感覚も言っていい空気を作る。
63
場面:「まずい」と言った
声掛け:「そっか、まずいって感じたんだね。でも試せたのは大きいよ」
狙い:味の否定を否定せず、挑戦を残す。
64
場面:「思ったより大丈夫」と言った
声掛け:「思ってたより大丈夫だったんだね。その発見は大事だね」
狙い:自分で気づいた変化を強める。
65
場面:飲み込めた
声掛け:「最後まで自分でできたね」
狙い:完食ではなく、自分で進めた感覚を残す。
66
場面:すぐ水を飲んだ
声掛け:「水を飲みながらでも、ちゃんと試せたね」
狙い:逃げたのではなく、工夫して試せたと扱う。
67
場面:食べたあと黙っている
声掛け:「どんな感じだった?苦い、甘い、変な感じ、どれに近い?」
狙い:体験を言葉にして記憶に残す。
68
場面:一口で終わりたがる
声掛け:「今日は一口で終わりにしよう。よく確認できたね」
狙い:次のノルマを増やさない。
69
場面:親がもっと食べてほしくなる
声掛け:「もう一個はまた今度にしよう。今日は一口できた日だね」
狙い:一口を成功として完了させる。
70
場面:食べたあと「もう無理」と言う
声掛け:「もう無理ってわかったんだね。自分の体の感じを言えたのも大事だよ」
狙い:限界を伝えられることも肯定する。
71
場面:前より大きく食べた
声掛け:「前より少し大きくいけたね。自分で調整できてるね」
狙い:成長を本人に気づかせる。
72
場面:苦手食材を舐めた
声掛け:「今日は味を確認できたね」
狙い:舐めるだけでも経験として扱う。
73
場面:飲み込めず出した
声掛け:「口に入れて確認できたね。出しても大丈夫だよ」
狙い:失敗の記憶にしない。
74
場面:「やっぱり苦手」と言う
声掛け:「苦手ってわかったんだね。でも、前より近くまで行けたよ」
狙い:苦手のままでも進歩を見せる。
75
場面:子どもが少し嬉しそう
声掛け:「自分でできた感じ、ちょっとあった?」
狙い:達成感を本人の言葉で確認する。
76
場面:食べたあと兄弟に見られて照れる
声掛け:「見られると恥ずかしいよね。でも自分で試せたね」
狙い:恥ずかしさも受け止める。
77
場面:一口食べて怒った
声掛け:「思ってた味と違ってびっくりしたんだね」
狙い:怒りの裏にある感覚を言語化する。
78
場面:一口食べたあと遊び始めた
声掛け:「一口できて気持ちが切り替わったんだね。じゃあ今日はここまでにしよう」
狙い:食卓が崩れる前に成功で終える。
79
場面:食べたことを自慢する
声掛け:「自分でも嬉しかったんだね」
狙い:親の評価ではなく、本人の喜びに戻す。
80
場面:寝る前に思い出して話す
声掛け:「今日、あれを一口試せたの覚えてる?あれはけっこう勇気いったよね」
狙い:一口を良い記憶として定着させる。
STEP5 自分から続ける理由を育てる声掛け
この段階の子どもは、少しずつ食べられるようになっています。
でも、一回食べたから完全に克服したわけではありません。
昨日食べたけど、今日は食べない。
これは普通にあります。
ここでは「この前食べられたじゃん」と責めるのではなく、自分で選べるようになってきた感覚を育てます。
81
場面:前より少し食べられる日が増えた
声掛け:「最近、自分で選んで食べることが増えてきたね」
狙い:変化している自分に気づかせる。
82
場面:昨日は食べたけど今日は食べない
声掛け:「今日は体の気分が違うんだね。また食べられそうな日に試そう」
狙い:日による波を責めない。
83
場面:自分から一口食べた
声掛け:「今、自分で決めて食べたね」
狙い:親に言われたからではなく、自分で選んだ行動として残す。
84
場面:苦手食材を少し残した
声掛け:「全部じゃなくても、自分でここまでは食べられたね」
狙い:残したことより、できた範囲を見る。
85
場面:給食で食べられた報告をした
声掛け:「家で少しずつ試してたから、給食でもびっくりしにくかったのかもね」
狙い:家庭の練習と外での成功をつなげる。
86
場面:スーパーで食材を見ている
声掛け:「前は見なかった野菜も見るようになってきたね」
狙い:食卓以外の変化も拾う。
87
場面:料理を手伝いたがる
声掛け:「食べるだけじゃなくて、作るところにも興味が出てきたんだね」
狙い:食への関心が広がっていると伝える。
88
場面:自分から「少しだけ」と言う
声掛け:「自分で量を決められたね」
狙い:自己調整できたことを肯定する。
89
場面:好きな料理に苦手食材が少し入っていた
声掛け:「気づいてたけど食べられたんだね。前より慣れてきたのかも」
狙い:慣れの変化を言葉にする。
90
場面:久しぶりに苦手食材が出た
声掛け:「前に一回試したことあるね。今日は見るだけからでも大丈夫」
狙い:過去の成功を出しつつ、プレッシャーにしない。
91
場面:おかわりした
声掛け:「体がもっと食べたいって教えてくれたんだね」
狙い:食欲と体の感覚をつなげる。
92
場面:苦手だったものを普通に食べた
声掛け:「今、自然に食べてたね。前よりずいぶんラクになってきたね」
狙い:克服の変化を静かに気づかせる。
93
場面:食べたあと元気に遊んだ
声掛け:「ごはん食べたから、遊ぶ力が残ってたのかもね」
狙い:食べることと生活の変化をつなげる。
94
場面:朝食を食べられた
声掛け:「朝に食べておくと、午前中が動きやすかったかもしれないね」
狙い:食事の意味を体験から理解させる。
95
場面:自分から食材を選ぶ
声掛け:「今日は自分で体に入れるものを選べたね」
狙い:食べることを自分の選択として扱う。
96
場面:苦手なものを少しだけ続けられている
声掛け:「一気にじゃなくて、少しずつ慣れてきてるね」
狙い:継続の価値を伝える。
97
場面:家族に「食べられた」と話す
声掛け:「自分で話したくなるくらい嬉しかったんだね」
狙い:成功体験を本人の誇りにする。
98
場面:食べたくない理由を自分で言えた
声掛け:「ちゃんと理由を言えたね。じゃあ、どうしたら少し試せそうか一緒に考えよう」
狙い:拒否を会話の始まりにする。
99
場面:親が言う前に食べ始めた
声掛け:「ママが言う前に、自分で始められたね」
狙い:自発性を強める。
100
場面:以前より食卓が落ち着いてきた
声掛け:「最近、ごはんの時間が前よりラクになってきたね。少しずつ変わってるね」
狙い:親子で変化を共有し、続ける理由を育てる。
迷ったときの選び方
どの声掛けを使えばいいか迷ったら、まず子どもの今の状態を見てください。
食べ物を見ただけで拒否しているなら、STEP1です。
少し見たり触ったりしているなら、STEP2です。
口元まで持っていくけど止まるなら、STEP3です。
一口いけたなら、STEP4です。
何度か食べられるようになってきたなら、STEP5です。
順番を飛ばさないこと。
これが一番大事です。
食べる気ゼロの子に「一口だけ」と言っても届きません。
一口食べたばかりの子に「もう一個」と言うと、せっかくの挑戦がプレッシャーになります。
だから、今どこにいるのかを見る。
その場所に合った言葉をかける。
これだけで、食卓の空気はかなり変わります。
言わないほうがいい声掛け
最後に、避けたい言葉も載せておきます。
「一口だけ食べて」
これは使う場面を間違えると、子どもにとってかなり重い言葉になります。
「この前食べられたじゃん」
これは、今日食べられない子を責める言葉になりやすいです。
「お兄ちゃんは食べてるよ」
比較されると、子どもは食べ物よりも自分を守るほうに意識が向きます。
「食べないならデザートなし」
短期的には動くことがありますが、食べる理由が自分の中に育ちにくくなります。
「せっかく作ったのに」
言いたくなる気持ちはすごくわかります。
でも、子どもには「食べない自分は悪い子なんだ」という記憶が残りやすいです。
もちろん、親も人間なので、毎回完璧な声掛けはできません。
僕も、いつも穏やかにできるわけではありません。
だからこそ、まずは1日1回で大丈夫です。
今日の食卓で、1つだけ言葉を変えてみてください。
完食しなくてもいいです。
昨日より少し見られた。
昨日より少し近づけた。
昨日より少し安心して座れた。
その小さな変化を積み重ねていくことが、偏食改善の始まりです。