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特典3 子どもの現在地を見抜く診断ワークシート

質問に答えるだけで、子どもが5STEPのどこで止まっているかを見抜く診断ワークシートです。

こんにちは、悠です。

このワークシートは、子どもが偏食改善の5STEPのどこで止まっているのかを見抜くための診断シートです。

動画でもお話しましたが、偏食改善で一番ズレやすいのはここです。

親は「食べてほしい」と思っている。

でも、子どもはまだ「食べ物に興味がない」段階にいる。

この状態で、

「一口だけ食べて」

と言っても、なかなか届きません。

逆に、子どもがもう食べようとしているのに、ずっと食べ物の説明ばかりしていても、行動にはつながりにくいです。

つまり、大切なのは、

今の子どもがどこにいるのかを見ること。

そして、その場所に合った関わり方をすることです。

この診断シートを使うと、今日の食卓で何を優先すればいいのかが見えやすくなります。

なぜ最初に「現在地」を見るべきなのか

食育コミュニケーションで最初にやるべきことは、正しい声掛けを探すことではありません。

子どもの現在地を見ることです。

ここを飛ばすと、どれだけ良い言葉をかけてもズレてしまいます。

たとえば、子どもがまだ食べ物を「イヤなもの」と感じている段階で、

「一口だけ食べて」

と言われたらどうでしょうか。

大人で言えば、まだ怖いと思っている場所に、

「大丈夫だから早く行って」

と言われるようなものです。

その言葉が正しいかどうか以前に、心がついていかないんです。

逆に、子どもがもう少し食べようとしているのに、ずっと食材の説明だけをしていても、行動にはつながりにくいです。

だから、食育コミュニケーションでは、

「今この子はどこにいるのか」

を先に見ます。

食べ物に興味がないのか。

少し気になっているのか。

食べようとしているけど怖いのか。

一口はいけるけど、その後の記憶が悪くなっているのか。

何度か食べられるけど、自分から続ける理由が育っていないのか。

ここが見えると、親の頑張り方が変わります。

料理をもっと工夫しなきゃ。

もっと強く言わなきゃ。

何とかして食べさせなきゃ。

そうやって力で押すのではなく、子どもの気持ちが次に進むための関わり方ができるようになります。

これが、食育コミュニケーションをやるべき理由です。

偏食改善は、親が毎回勝つための戦いではありません。

子どもが、自分の体と食べ物に向き合えるようになるための練習です。

その練習を始めるために、まず現在地を見てあげてください。

まず診断する食べ物を1つ決めてください

最初に、診断したい食べ物を1つだけ決めます。

ここはかなり大事です。

「野菜全般」

「魚」

「きのこ」

みたいに広く見ると、現在地がぼやけます。

同じ野菜でも、にんじんは食べられるけどピーマンは無理。

魚でも、鮭は食べるけど青魚は苦手。

こういうことが普通にあります。

なので、まずは1つに絞ってください。

診断する食べ物:

(               )

例:

ピーマン

ブロッコリー

ミニトマト

しいたけ

焼き魚

ほうれん草

診断のやり方

これから5つのSTEPごとに質問があります。

それぞれ、

はい

いいえ

どちらかに丸をつけてください。

基本的には、STEP1から順番に見ていきます。

途中で「いいえ」が多くなった場所が、今の子どもが止まっている可能性が高い場所です。

完璧に当てようとしなくて大丈夫です。

大事なのは、

「今日はここから関わればよさそう」

という見立てを持つことです。

STEP1 食べ物を興味の対象に変える

このSTEPは、子どもがその食べ物を「ちょっと気になる」と思えているかを見る段階です。

まだ食べる必要はありません。

見る。

触る。

匂いを嗅ぐ。

話題にできる。

まずはこのあたりが見えていればOKです。

診断質問

1. その食べ物を見ても、すぐにお皿を遠ざけたり逃げたりしないはいいいえ
2. その食べ物の名前を聞いても、強く嫌がらないはいいいえ
3. 形、色、匂い、音など、食べる以外の部分に少しでも反応するはいいいえ
4. 買い物中や料理中に、その食べ物の話題を出しても聞いてくれるはいいいえ
5. 「食べなくていいから見てみよう」と言うと、少しは見られるはいいいえ

STEP1の判定

「いいえ」が3つ以上ある場合、今はSTEP1で止まっている可能性が高いです。

この段階では、まだ食べさせようとしなくて大丈夫です。

むしろ、ここで急いで食べさせようとすると、

「やっぱりこの食べ物はイヤなものだ」

という記憶が強くなってしまうことがあります。

今日やること

今日のゴールは、食べることではありません。

その食べ物を「敵」から「ちょっと気になるもの」に変えることです。

特典2を使う場合は、

STEP1 食べ物を興味の対象に変える声掛け

を使ってください。

STEP2 食べたあとの未来を先に渡す

このSTEPは、子どもがその食べ物に少し興味を持ち始めている段階です。

ただ、興味があるだけでは食べる行動にはつながりません。

ここでは、

「食べたら自分にどんな良いことがあるのか」

を、子どもの生活や好きなこととつなげられているかを見ます。

診断質問

1. その食べ物を見たり、触ったり、匂いを嗅いだりできるはいいいえ
2. 「これ何?」と聞いたり、お皿をのぞいたりすることがあるはいいいえ
3. その食べ物が体にどう役立つかを、少しは聞いてくれるはいいいえ
4. 好きな遊び、運動、キャラクター、憧れとつなげると反応するはいいいえ
5. 「食べられたらいいな」という雰囲気は少しあるはいいいえ

STEP2の判定

STEP1はほぼクリアしているのに、STEP2で「いいえ」が3つ以上ある場合、今はSTEP2で止まっている可能性が高いです。

この段階では、

「これは栄養があるよ」

だけでは弱いことが多いです。

子どもからすると、

「へえ、そうなんだ」

で終わってしまうんですね。

大事なのは、子どもが欲しい未来につなげることです。

今日やること

今日のゴールは、

「ちょっと気になる」

「食べてみようかな」

に近づけることです。

特典2を使う場合は、

STEP2 食べたあとの未来を先に渡す声掛け

を使ってください。

STEP3 食べようか迷うを支える

このSTEPは、子どもが食べようとはしているけど、まだ怖さがある段階です。

箸でつまむ。

口元まで持っていく。

でも戻す。

「やっぱ無理」

と言う。

こういう状態です。

親としては、

「そこまで行ったなら食べてよ」

と思いますよね。

でも、ここで押しすぎると、せっかく出てきた挑戦の気持ちが引っ込んでしまうことがあります。

診断質問

1. 箸やスプーンでその食べ物を触ることができるはいいいえ
2. 口元の近くまで持っていけることがあるはいいいえ
3. 「少しなら」「小さくなら」と言うと、迷う様子があるはいいいえ
4. 食べたい気持ちはありそうだけど、怖さや不安で止まっているはいいいえ
5. 「匂いだけ」「舐めるだけ」など、食べる手前の行動ならできそうはいいいえ

STEP3の判定

STEP2までは進んでいるのに、STEP3で「いいえ」が3つ以上ある場合、今はSTEP3で止まっている可能性が高いです。

この段階の子どもには、気合いよりも階段が必要です。

いきなり一口ではなく、

見る。

触る。

匂いを嗅ぐ。

舐める。

小さくかじる。

このように、挑戦のサイズを小さくしてあげてください。

今日やること

今日のゴールは、一口食べさせることではありません。

怖さを小さくして、

「これならできるかも」

を作ることです。

特典2を使う場合は、

STEP3 食べようか迷うを支える声掛け

を使ってください。

STEP4 ひと口チャレンジを良い記憶にする

このSTEPは、子どもが実際に口へ運び始めている段階です。

ほんの少し舐める。

前歯でかじる。

米粒くらいの大きさを口に入れる。

ここまで来ると、親としては本当に嬉しいですよね。

でも、ここで焦って

「じゃあもう一個」

と言ってしまうと、その一口がプレッシャーの記憶になってしまうことがあります。

診断質問

1. その食べ物をほんの少し舐めたり、かじったりできるはいいいえ
2. 口に入れたあと、味や食感について何か反応があるはいいいえ
3. 食べたあとに「苦かった」「大丈夫だった」など、自分の感覚を言えるはいいいえ
4. 一口食べたあと、強く怒ったり泣いたりせずに終われることがあるはいいいえ
5. その一口が「嫌な記憶」ではなく、「試せた記憶」として残っていそうはいいいえ

STEP4の判定

STEP3までは進んでいるのに、STEP4で「いいえ」が3つ以上ある場合、今はSTEP4で止まっている可能性が高いです。

この段階では、食べた量よりも、食べたあとの記憶が大事です。

一口食べたあとに、

「えらい」

だけで終わらせるより、

「どんな感じだった?」

と聞いてあげるほうが、子どもの中に体験として残りやすくなります。

今日やること

今日のゴールは、一口を次のノルマにしないことです。

その一口を、

「自分で試せた」

「思ったより大丈夫だった」

「次も少しならいけるかも」

という記憶に変えていきます。

特典2を使う場合は、

STEP4 ひと口チャレンジを良い記憶にする声掛け

を使ってください。

STEP5 自分から続ける理由を育てる

このSTEPは、子どもが少しずつ食べられるようになってきた段階です。

ただ、一回食べたからといって、完全に克服したわけではありません。

昨日は食べた。

でも今日は食べない。

これは普通にあります。

ここで、

「この前食べられたじゃん」

と言ってしまうと、またプレッシャーになりやすいです。

診断質問

1. その食べ物を何度か試せたことがあるはいいいえ
2. 親に言われなくても、少しだけ自分から食べることがあるはいいいえ
3. 「これ食べると元気に遊べる」など、食べる理由が少し入っているはいいいえ
4. 苦手な日があっても、また別の日に試せるはいいいえ
5. 自分で量を決めたり、食べ方を選んだりできることがあるはいいいえ

STEP5の判定

STEP4までは進んでいるのに、STEP5で「いいえ」が3つ以上ある場合、今はSTEP5で止まっている可能性が高いです。

この段階では、親が毎回押すのではなく、子どもの中に食べる理由を育てていきます。

「食べなさい」

ではなく、

「自分で選べるようになってきたね」

「前より挑戦できることが増えてきたね」

と、変化している自分に気づかせてあげることが大事です。

今日やること

今日のゴールは、一回の成功で終わらせないことです。

食べられた事実を、

「自分は変わってきている」

という感覚につなげていきます。

特典2を使う場合は、

STEP5 自分から続ける理由を育てる声掛け

を使ってください。

診断結果記入欄

診断する食べ物:

(               )

STEP1 食べ物を興味の対象に変える

はい(   )個 / いいえ(   )個

STEP2 食べたあとの未来を先に渡す

はい(   )個 / いいえ(   )個

STEP3 食べようか迷うを支える

はい(   )個 / いいえ(   )個

STEP4 ひと口チャレンジを良い記憶にする

はい(   )個 / いいえ(   )個

STEP5 自分から続ける理由を育てる

はい(   )個 / いいえ(   )個

今、優先するSTEP:

(               )

今日のゴール:

(               )

今日使う声掛け:

(               )

診断結果の見方

基本は、一番最初に「いいえ」が3つ以上出たSTEPを優先してください。

たとえば、

STEP1は「はい」が4つ。

STEP2は「いいえ」が3つ。

STEP3以降もまだ微妙。

この場合は、STEP2を優先します。

なぜなら、STEP2を飛ばしてSTEP3の声掛けをしても、子どもの気持ちがまだ行動に向いていないからです。

逆に、

STEP1、STEP2はほぼ「はい」。

STEP3で止まっている。

この場合は、怖さを小さくする声掛けを優先します。

「食べたら速く走れるよ」

のような未来の話より、

「今日は匂いだけでも大丈夫だよ」

のほうが届きやすいです。

今いる場所に合わせる。

それだけで、同じ食べ物でも反応が変わってきます。

7日間記録シート

偏食改善は、一発で変えるものではありません。

小さな変化を見つけて、積み重ねていくものです。

なので、できれば7日間だけ記録してみてください。

完食したかどうかではなく、

どのSTEPまで進んだか。

どんな声掛けをしたか。

子どもがどう反応したか。

ここを見ていきます。

1日目

食べ物:

(               )

今日の現在地:

(STEP   )

使った声掛け:

(                         )

子どもの反応:

(                         )

明日試すこと:

(                         )

2日目

食べ物:

(               )

今日の現在地:

(STEP   )

使った声掛け:

(                         )

子どもの反応:

(                         )

明日試すこと:

(                         )

3日目

食べ物:

(               )

今日の現在地:

(STEP   )

使った声掛け:

(                         )

子どもの反応:

(                         )

明日試すこと:

(                         )

4日目

食べ物:

(               )

今日の現在地:

(STEP   )

使った声掛け:

(                         )

子どもの反応:

(                         )

明日試すこと:

(                         )

5日目

食べ物:

(               )

今日の現在地:

(STEP   )

使った声掛け:

(                         )

子どもの反応:

(                         )

明日試すこと:

(                         )

6日目

食べ物:

(               )

今日の現在地:

(STEP   )

使った声掛け:

(                         )

子どもの反応:

(                         )

明日試すこと:

(                         )

7日目

食べ物:

(               )

今日の現在地:

(STEP   )

使った声掛け:

(                         )

子どもの反応:

(                         )

明日試すこと:

(                         )

7日後の振り返り

7日間やってみたら、最後にここを書いてみてください。

子どもができるようになったこと:

(                         )

前より嫌がらなくなった場面:

(                         )

まだ止まりやすいSTEP:

(                         )

親として少しラクになったこと:

(                         )

次の7日間で優先すること:

(                         )

最後に

この診断シートで見てほしいのは、

「食べたかどうか」

だけではありません。

昨日より見られた。

昨日より近づけた。

昨日より匂いを嗅げた。

昨日より自分で選べた。

そういう変化です。

子どもの偏食改善は、料理の工夫だけで一気に変えるものではありません。

子どもの中にある「食べたい」が育つ順番に合わせて、少しずつ進めていくものです。

だから、今日食べなかったとしても、

「どこまで進んだか」

を見てあげてください。

そこが見えるだけで、食卓でかける言葉は変わります。

そして、言葉が変わると、食卓の空気も変わります。

まずは1つの食べ物からで大丈夫です。

今日の現在地を見て、今日の一歩を決めてみてください。